こんにちは。
毒親卒業メソッド。
心理カウンセラーの あきです。
毒親からの影響で心に深い傷を抱えている方は多いことと思います。
親からひどい言葉や行動を受け、心が傷つき、その影響が今も続いている…。
自分はもう大人になっているのに、心の中では子どもの頃の苦しみが消えない。
そのため、毒親を「許さなきゃ」と感じながらも、どうしても許せない自分に苦しんでいるのではないでしょうか?
「もういい加減に許したい」「でもどうしても、ひどい親を許せない」――
そんな葛藤を抱えているあなたへ、まず伝えたいことがあります。
それは、「許せなくてもいい」ということです。
無理に許さなくていいんです。
この記事では、その理由と、どうすれば心が楽になるのかを一緒に考えていければと思います。
結論!『毒親を許せなくていいんです!!』
毒親から受けた言葉や行動は、時に何年、何十年も心に残ります。
「なんで自分ばかりこんな目にあうんだろう」「どうして親は自分を愛してくれなかったんだろう」と感じ、悲しみや怒りが心の中に積み重なっていく。
そんな状況で、「許さなければ、自分が前に進めない」と思い込んでいませんか?
でも、その「許さなければならない」というプレッシャーが、あなたの心をさらに追い詰めている可能性があります。
私自身、本当に何年も許せなくて苦しんだのですが、許せない自分を責めてしまうと心の負担はますます重くなるばかりです。
許せなくて苦しいという気持ち、まずはそれをそのまま認めてあげてください。
許すことが目的ではないと理解する
「許す」という言葉にこだわりすぎると、かえって心が縛られてしまいます。
実は、毒親を無理に許す必要はありません。
許すことが回復のゴールではないんです。
大切なのは、自分がどうやって心の平穏を取り戻すかなんです。(ここが最優先事項です!!)
許せなくても、自分の人生を進めていくことは可能です。
むしろ、許すことにこだわらない方が、心が軽くなることがあります。(私の場合はそうでした)
許さないことで、親との距離を適切に保つことができる場合もあるんです。
「許さなければならない」という思い込みを手放し、自分にとって最善の方法を見つけていくことが大事です。
ではなぜ、許さなくていいのでしょうか?
それは、許すという行為が必ずしも心の癒しをもたらすとは限らないからです。
許すというのは、親を「許してあげる」ということだけではなく、自分の中の感情を整理し、過去と向き合うプロセスです。
しかし、このプロセスは一人ひとり異なります。
人によっては許すことがかえって傷を深めることもあるし、逆に許さないことで自分を守る手段となることもあります。
大切なのは、自分の心が何を必要としているかを理解すること。
許すことを強制するのではなく、自分が今感じている感情をしっかりと見つめ、その感情を大切にすることが大切です。
実際のケースをご紹介しますね
Aさん(35歳、女性)は、子どもの頃から母親に感情的に支配されて育ちました。
母親の気分次第で怒鳴られたり、無視されたりする日々が続き、大人になってもその影響は残りました。
カウンセリングでの一場面です。
カウンセラー:「今、どんな気持ちですか?」
Aさん:「母を許したいって思うんです。でも、どうしてもできなくて…。自分がダメな人間みたいで苦しいんです。」
カウンセラー:「許すことが本当に必要だと思いますか?」
Aさん:「…え? 許さなくちゃいけないんじゃないんですか?」
カウンセラー:「もちろんです。無理に許す必要はないんです。まずは、あなたが自分を大切にすることが最優先です。」
Aさんはその言葉にハッとしました。
これまでずっと「許さなければ」と自分にプレッシャーをかけていたことに気づいたのです。
それから、Aさんは少しずつ母親との関係に境界線を引くことを学び、自分を守る行動を取るようになりました。
すると心が徐々に軽くなり、許さなくても幸せに生きていけることを実感したのです。
これまで「許すこと」を目標にしていた彼女は、自分の心の平穏を後回しにしていたのです。
「無理に許そうとしない」という選択が、Aさんにとっての本当の解決策だったのです。
まとめ
毒親を許せない苦しみは、多くの人が抱える悩みです。
しかし、許すことが必ずしも回復への道ではないと知ることも大切です。
無理に許そうとせず、自分の心を大切にする方法を見つけていくことが、真の癒しへの第一歩です。
許せなくてもいい、そう自分に許可を与えることで、心が少し軽くなりませんか?
もし、あなたもAさんのように「許せない自分」に苦しんでいるなら、一度カウンセリングを試してみませんか?
専門家と一緒に、自分に合った心のケアを見つけることで、少しずつ心の重荷が軽くなるかもしれません。
許さなくても、あなたが幸せになる道は必ずあります。
一人で抱え込まないでくださいね。
頑張りすぎずに、いつでもご相談ください。
お役に立てると思います。
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